SD-WAN - 企業の新たなバックボーン

Erik Larsson

企業は、ネットワークのモダナイゼーションを急速に進めています。ここで利用されているのが、ソフトウェア・ディファインド WAN (SD-WAN) と呼ばれる新たなテクノロジーです。SD-WAN の目的は、従来型の WAN に比べて低いコストで、商用インターネット・アクセスを使って企業の様々なサイトをつなぐだけではなく、クラウドによる運用が可能で、ビジネス用途に対応でき、セキュアかつシンプルな接続を実現することにあります。

ブームを迎えている SD-WAN 市場

ハードウェア・アプライアンス、ソフトウェア・サービス、マネージド・サービスなど、SD-WAN 市場のすべての分野が拡大を続けています。IDC 社によると、SD-WAN 市場は年平均成長率で 40.4% の成長を遂げており、2022 年までには 45 億 万ドル規模に達すると予測されており、SD-WAN は「企業のバックボーン」になりつつあると結論づけられています。

このことは、IHS Markit 社の報告によっても裏付けられています。同報告では、SD-WAN 市場は、2018 年第 3 四半期から第 4 四半期にかけて 26% の成長を見せ、市場総額は 3 億 5,900 万ドルに達したとされています。

さらに、Gartner 社は、この成長は今後も続き、2019 年末までに SD-WAN を採用する企業は 30% を超えると予想しています。その背景にあるのは、SD-WAN の優れたコスト効率とパフォーマンスの向上です。

企業が SD-WAN に移行する理由

ソフトウェア・ベースのネットワーク・アーキテクチャが普及するにつれ、アプリケーションのパフォーマンス向上、ネットワークの簡素化、遠隔地での維持費用の削減など、SD-WAN ソリューションのメリットが企業の眼に明らかになってきました。SD-WAN の導入を促す道筋をつけたのは、デジタル・トランスフォーメーション (ネットワークの仮想化、ビッグ・データ、モビリティなど) に代表される技術トレンド、そしてクラウド・ベースの「サービスとしてのソフトウェア」 (SaaS) アプリケーション (MS Office 365、SalesForce.com など) の台頭です。

またSD-WAN は、従来型の WAN よりも優れた柔軟性と経済性も提供し、最大で 50% ものコスト削減を実現しています。コスト削減の 1 つの方法に、ユニバーサル顧客口内設備 (uCPE) の使用が挙げられます。uCPE を導入すれば、レポート、セキュリティ、トラフィック・ルーティングなどの各種機能を、特定ベンダーに依存しない標準化された 1 台のホワイトボックス・ハードウェアに集約することができます。

SD-WAN で利用される Enea のソフトウェアとは?

Enea は、SD-WAN 市場向けに 2 つの製品「Qosmos ixEngine」と「Enea NFV Access」を提供しています。

SD-WAN solution from Enea

Qosmos ixEngine

SD-WAN ソリューションは、ネットワーク・トラフィックの詳細情報をリアルタムに提供する機能を備えていることが理想です。Enea の Qosmos ixEngine は、DPI ベースのトラフィック分析とクラシフィケーションを通じて、アプリケーションの可視性とトラフィック・インテンリジェンスを実現します。この情報は、トラフィック・ルーティング、サービス品質、サイバーセキュリティ、レポーティングなど、高レベル機能への入力値として使用されます。Qosmos の技術は、既に DPI/IP クラシフィケーション・ソフトウェアの業界標準として認知されています。トップ・クラスの SD-WAN ソリューションの およそ3 つに 2 つが Qosmos ixEngine を搭載しています。Qosmos ixEngine は、正確かつ詳細なネットワークの可視性ソリューションのパフォーマンス向上を求める SD-WAN スペシャリストたちの第一選択肢となっています。

Enea NFV Access

Enea NFV Access は、SD-WAN 機能を実行する uCPE 機器で仮想化を実現するソフトウェア・プラットフォームです。Enea は、ネットワーク分野での厳しい要件に耐えうる OS を長年提供してきた経験から、ネットワーク・エッジでの様々な課題に対応するノウハウを持っています。そうした経験をもとに、uCPE と SD-WAN に最適なハイ・パフォーマンス仮想プラットフォームとして開発されたのが Enea NFV Access です。

結論

SD-WAN は、コスト、パフォーマンス、リソースの最適化という点でメリットが多いことから、エンタープライズ・ネットワークにおける変革のトレンドをつくっています。SD-WAN ソリューション・ベンダーは、Enea のテクノロジーを活用して、エンタープライズ・ネットワークに対するこの新しい仮想化アプローチから、利点を最大限引き出すことができます。

Erik Larsson, Enea

Erik Larsson (Enea)