フレキシブルでコスト効率に優れた uCPE プラットフォームを構築する 3 つのステップ

Tomas Hedqvist

A scalable uCPE platform with Advantech FWA-T011, FWA-1012VC, and FWA-3050 and Enea NFV Access
Example of a sclable uCPE platform provided by Enea and Advantech

 

SD-WAN のソリューション合戦が白熱する中で、サービス・プロバイダは、uCPE ソリューションをベースとする SD-WAN ソリューションに注目しています。これはなぜでしょうか?サービス・プロバイダが uCPE に注目している理由は何でしょうか?

一言で言うと、その答えは優れたコスト効率と柔軟性です。

しかし、サービス・プロバイダは、低価格の SD-WAN 向けインフラストラクチャ・プラットフォーム以上の価値を、uCPE に見出しています。

従来型の単一機能アプライアンスを複数台使用するソリューションから uCPE ベースのソリューションに移行すると、OPEX/CAPEX を削減できるだけではなく、アジャイルなプラットフォームを手に入れることができます。 そしてSD-WAN を含む多様なマネージド・サービスを企業顧客に提供できるようになります。サービス・プロバイダは、企業顧客や消費者にどのようにサービスを提供するかという観点から、この移行を「革新の始まり」として認識しています。

フレキシブルでコスト効率に優れた uCPE プラットフォームの構築

柔軟性を求めるのであれば、特定のハードウェアやソフトウェアに依存するアプリケーションと密に統合されている従来の一体型ソリューションから、進化するビジネス・ニーズに適応できるオープンでスケーラブルなソリューションに移行する必要があります。標準的なインターフェースを備えたオープンなコンポーネントと汎用ハードウェアを使用することにより、特定ベンダーへの依存性をなくし、価格/機能のベスト・バランスを実現することができます。

また、uCPE ソリューションに拡張性を持たせることも重要です。エンタープライズ・ネットワーク内のすべての支店に対して uCPE から同じパフォーマンスを提供する必要はありません。一部の支店では比較的少量のスループットで単一の VNF のみを実行すれば十分でも、大規模サイトや本社では多数の VNF チェーンと大量の帯域幅が必要となる場合があります。

柔軟性と拡張性に留意しながら、将来も継続的に利用可能な uCPE ソリューションを構築するに検討すべき 3 つの課題について考えてみましょう。

1 - ハードウェア選定

スタックの最下部となるハードウェア選定は基本的なタスクです。ハードウェアコストは、一般にエンタープライズ・ネットワークのコスト全体で大きな割合を占めます (また、高額なマルチ・プロトコル・ラベル・スイッチング (MPLS) を廃止して接続コストを削減できるとしても、利益幅の減少がそれ以上になってしまいます)。大規模なデプロイメントや、多くの企業にマネージド SD-WAN ソリューションを提供するサービス・プロバイダの場合、全体的なコストを押し下げるには、コスト効率の高いハードウェアを導入することが重要です。そのためには、優れたホワイトボックスによる拡張性のあるソリューション構築が必要です。

たとえば、Advantech 社は、2 コア/2 GB メモリのスリムなエントリ・レベルの CPE を提供しています。単一の VNF しか必要としないデプロイメントであれば、この仕様でコストダウンを継続的に図ることができます。さらにこの製品ポートフォリオは、メニーコアの Xeon デバイスまであるため、様々な VNF を持つ多数のチェーンにまで拡張することが可能になります。

2 - NFVI ソフトウェア

NFVI ソフトウェアをローエンド・ハードウェアとハイエンド・ハードウェアの両方にデプロイする際、その拡張性がカギとなります。拡張性は、各要素がそれぞれの場所で最適なパフォーマンスを発揮し、コスト効率を高める上で不可欠です。OpenStack などのデータセンター向けソフトウェアは、規模が大きく複雑であるため、uCPEでの使用に適切とは言えません。uCPE 向けに適した仮想化レイヤとは、様々なハードウェア上で自在に活用できる柔軟性が重要です。

また、NFVI 上に幅広い VNFを搭載させるには、VNFを選ばないオープン・プラットフォームが良いでしょう。VNF サポートに制限があると、お気に入りの VNF や「ベスト・オブ・ブリード」な VNF を選択できなくなる可能性や、その動作検証に余計な工数がかかってしまいます。企業ユーザーの場合、すべての VNF を入れ替える可能性は低いにしても、ニーズの変化や他のビジネス要件に伴って VNF を変化させることはあります。ニーズの異なる多数の顧客を抱えるサービス・プロバイダの場合、魅力的なサービスを提供するために幅広い VNF カタログをサポートする NFVI が鍵となります。

3 - uCPE のマネージメント

顧客構内での仮想化における大きな課題の 1 つは、オートメーションとセキュアな Zero Touch Provisioning を利用した効率的な一元管理の実現です。この管理機能は、ソリューションの拡張性を確保するためにスリムなデバイスでも使用できること、そして複雑になりすぎないことが重要です。この点においても、本来データセンター向けに開発された大規模かつ複雑なソリューションは、uCPEに適しているとは言えません。そのため、より効率的なアプローチとして、NETCONF をベースとする uCPE 管理を検討されることをお勧めします。

結論

サービス・プロバイダは、コスト効率と柔軟性に優れた uCPE ソリューションの構築に注目しています。このソリューションの基盤となるのは、ホワイトボックス・ハードウェアと顧客構内向けに設計されたオープンな仮想化レイヤをベースとするスケーラブルかつフレキシブルな uCPE プラットフォームです。Advantech と Enea は、大手ベンダーが提供する実証済み VNF の幅広いポートフォリオに対応するスケーラブルな uCPE プラットフォームを提供しています。

Enea と Advantech によるソリューションの詳細