第 2 世代の SD-WAN:第 1 世代からの移行

By Tomas Hedqvist

現在、ネットワークにデプロイされている SD-WAN ソリューションの大半は、ブラックボックス・ソリューションまたはグレーボックス・ソリューションとして構築されている第 1 世代 SD-WAN です。

 

第 1 世代 SD-WANに代わり、 uCPE 上にデプロイされる第 2 世代SD-WAN が普及しつつあります。そのベースとなっているのは、オープンな仮想プラットフォームとホワイトボックス・ハードウェアです。特定の SD-WAN ベンダーに依存していた第 1 世代とは異なり、第 2 世代の SD-WAN は、複数のVNFベンダー混成によるベスト・オブ・ブリードかつフレキシブルでオープンなプラットフォームで構築されます。

第 1 世代の SD-WAN は、顧客の支店に導入されたり、同機能を提供する 1 台または複数のスタンドアロン型のネットワーク・アプライアンスにインストールされたりしていました。いずれの場合でも、第 2 世代の SD-WAN への移行原理はほぼ同じです。手順としては、現状からスタートし、uCPE 上で既存のレガシー・アプリケーションを仮想化してから、このソリューションを拡張させることになります。通信サービス・プロバイダに限って言えば、VNF 上に既存のアプリケーションを維持できるプラットフォームを顧客に提供してから、サービス提供を拡大し進化させるという手順になります。

Migrating to SD-WAN on uCPE

 

ステップ 1. 現状からスタート

旧来のレガシー SD-WAN ソリューションは、設定にしても、オートメーション、オーケストレーション、その他のシステムとの統合にしても、特定ベンダーに依存する部分が多かったため、運用を中断せずにネットワーク越しにこれらのコンポーネントを更新することは容易ではありませんでした。

ただ、仮想ネットワークへの移行自体はそれほど難しくはありません。第 1 世代 SD-WAN アプライアンスの多くが、uCPE 上で実行可能な VNF としても提供されています。これは同じアプリケーションを、仮想マシン向けに再パッケージ化したものです。これを利用することで、従来の機器にあったセキュリティや通信ソリューションを維持したまま、仮想プラットフォームへ移行できます。

ステップ 2. 仮想化の導入

第 2 世代 SD-WAN に移行する上で最も重要なステップは、仮想プラットフォームの構築です。

ハードウェアを選択するにあたり、どのような種類の接続をさせるか、VNF と仮想プラットフォームの実行にどれだけのリソースが必要かを見極めなければなりません。OpenStack などの主にデータセンターで利用されているソリューションは、多くのハードウェアリソースを消費するため、uCPE に適切とは言えません。一方、Enea NFV Access をはじめとするエッジ・ネイティブな仮想プラットフォームは uCPE 向けに専用設計されているため、最小限のリソースでも良好なネットワーク・パフォーマンスを発揮します。これにより、ハードウェアにかかるコストを節約することができます。また、uCPE 向けに設計されたプラットフォームは、データセンター・ソリューションに比べて、プロビジョニングや管理がシンプルで簡単にできます。

シンプルなインストール

ここで重要なのは、uCPE デプロイの手順や従来機器からの移行手順を極力シンプルにし、IT に精通していないスタッフでも無理なく実行できるようにすることです。あなたのようなエキスパートがいなくても、現場のスタッフが簡単な手順で修正できることが理想です。移行中のネットワーク・ダウンタイムの発生はできる限り避けたいため、十分な準備が重要です。どうしてもダウンタイムが発生するにしても、30 分を超えない範囲にとどめたいところです。

ZTP(Zero Touch Provisioning)は、これらを可能にするという点できわめて優れた機能です。uCPE に電源を投入してネットワーク・ケーブルに接続すると「Day 0」の設定が自動的に取得されるようにすることが理想です。仮想化プラットフォームが既に Call Home アドレスでインストールされているかどうかによっては、最初にUSBメモリーなどからホワイトボックスにインストールします。

ステップ 3. 拡張と進化

NFV インフラストラクチャの構築が完了したら、uCPE 上で機能の拡張と進化を継続していく必要があります。統合型セキュリティと一体化した融通の利かない 従来のSD-WAN や、セキュリティ・アプライアンスをベースとする別のハードウェアを運用してきた場合でも、セキュリティ、ルーティングなどの用途別の VNF を含むベスト・オブ・ブリードのコンポーネントを使用して、ソリューションを拡張できるようになります。

結論

仮想プラットフォームに移行した結果、エンタープライズ・ネットワークを新たなニーズに合わせて容易に拡張して適応させることが可能な、オープンでフレキシブルなプラットフォームが実現します。